1. 吉田温泉郷(県内最古の秘湯)
歴史と源泉の由来
吉田温泉郷は、1554年(天文23年)に霧島の地震とともに誕生したと伝えられています。その後、負傷した鹿が湯治に訪れる姿を目撃した住民によって「鹿の湯」と名付けられました。1577年には島津義弘が傷兵を癒すため湯屋を整備し、湯権現社も建立したことから、薩摩藩の公的温泉地として知られるようになりました。今なお「鹿の湯」として地元の湯治客に親しまれ、歴史ある温泉地として存在感を放ち続けています。
泉質と効能
泉質はナトリウム・カルシウム–炭酸水素塩泉を中心に、硫酸塩・塩化物泉を含む複合泉。清涼感ある炭酸泉で美肌・鎮痛効果が高く、ぬるめの湯(約37℃前後)は長湯にも適しており、湯が口に含むと鉄味を感じるほど成分が濃厚です。完全な源泉かけ流しで、その泡と肌触りに癒されます。
魅力の施設
- 鹿の湯共同浴場:今も昔ながらのスタイルで営業されており、共同浴場として多くの湯治客に利用されています。
- 2025年リニューアルの「昌明寺温泉ヴィラ」:一棟貸し形式のリトリート宿。源泉100%かけ流しの内湯と露天風呂に加え、3種のサウナ(フィンランド式/ミスト/ロウリュ対応)を備え、和洋融合の設計とセルフ調理用キッチン付き。1日1組限定で、大自然と温泉を独占できる贅沢な滞在が可能です。 👉 詳細・予約はこちら:Airbnb|昌明寺温泉ヴィラ
- 老舗旅館「伊藤」:歴史ある和風旅館で、限られた組数の予約制。地元食材を活かした里山料理と静寂な滞在が魅力です。
周辺観光
- 矢岳高原:JR肥薩線の車窓風景が「日本三大車窓」に数えられる絶景スポット。雲海や霧島連山を望めるほか、パラグライダーやキャンプも楽しめます。
- えびの高原自然歩道:池めぐりをはじめ四季の山野草や野鳥を感じられる散策コース。
- 真幸駅・肥薩線:大自然とレトロな木造駅舎、盆地や山々を一望できる旅情を満喫。
2. 京町温泉郷(泉源数最多の保養地)
特徴と歴史
京町温泉郷は、宮崎県えびの市を代表する温泉地で、県内最多の泉源数を誇ります。大正時代に開湯され、その後温泉街が形成されました。自由律俳人・種田山頭火や童謡詩人・野口雨情も訪れており、文学的な足跡が街に残ります。
泉質と効能
弱アルカリ性の単純泉で、ふんわりと滑らかな湯触りが特徴。「美人湯」とも評され、保養や日帰り温泉にも適しています。温泉街には無料で気軽に入浴できる足湯・指湯スポットが点在し、朝風呂派にも対応する施設もあります。
イベントと周辺スポット
- 京町二日市(毎年2月第一土曜日開催):京町温泉駅前の商店街に約450店の露店が並び、南九州最大級の縁日として賑わいます。
- 京町温泉夏祭り(毎年7月第3土曜):川内川河川敷で約8,000発の花火が打ち上げられ、盆地全体に響く迫力が見どころです。
- 真幸駅・矢岳高原:吉田温泉郷と同様、列車の旅と自然景観を満喫できるスポット。
3. 湯巡りルートの提案
えびの市の「真幸地区」〜「京町温泉郷」〜「吉田温泉郷」〜「矢岳高原」〜「えびの高原」と巡る一連の温泉旅は、歴史・自然・文学・グルメが融合した南九州の魅力が凝縮された旅になります。
- 京町温泉で温泉街の雰囲気と地元の賑やかなイベントを体験。
- 吉田温泉郷では秘湯・療養湯の原点を感じつつ、昌明寺温泉ヴィラで静かで贅沢な滞在。
- 矢岳高原や真幸駅では、絶景と鉄道情景、自然散策を楽しめます。
4. 読者へのメッセージ
宮崎県えびの市には、それぞれ異なる魅力をまとった二つの温泉郷があります。京町温泉郷は泉源の豊富さと地域文化・イベントが魅力の“にぎわいの湯”。一方、吉田温泉郷は県最古の歴史を持ち、深い静寂と療養の趣がある“癒しの湯”。2025年に誕生した昌明寺温泉ヴィラは、その吉田温泉の新たな顔として、一棟貸しのプライベートリトリートを提供します。歴史的背景と最新の設備が共存するこのエリアは、幅広い旅のスタイルに応えられる奥深い温泉地です。
癒されたい時、自分を見つめなおしたい時。ぜひ宮崎の湯どころで、心身ともに深呼吸してください。